「ワンストップ特例の申請をした人は、2000円を除く寄付金の全額が住民税から差し引かれます。一方、確定申告すると、所得税と住民税に分けて戻されます」

 昨年、10か所の自治体に、合計5万2000円を寄付したAさん(年収600万円・所得税率10%)のケースで見てみよう。

 ふるさと納税は、寄付した金額から2000円の自己負担を除いた全額が取り戻せるので、Aさんに戻る税金の合計は5万円だ。そのうち、所得税から戻ってくるお金の目安は、【(寄付した額-2000円)×所得税率】。

 これをAさんのケースに当てはめると、【(5万2000円-2000円)×10%=5000円】。確定申告すると、まずは所得税から5000円がAさんの銀行口座に振り込まれる(復興特別所得税は考慮しない)。

 残りの4万5000円は、寄付した翌年の住民税から差し引かれる。2016年にふるさと納税をした人の住民税が安くなるのは、2017年6月~2018年5月だ。Aさんの場合は、毎月の住民税がおおむね3750円ずつ減額される(実際の控除額は端数処理によって金額が異なる)。確定申告しなければ1円もお金は戻らないが、ちょっとの手間で5万円も節税できるのだ。

「ちなみに全額控除できるふるさと納税には控除額の上限があります。それ以上に寄付しても減税の対象にはなりません」

 今年もふるさと納税する人は、控除対象額を調べてから寄付するようにしよう。

※女性セブン2017年3月16日号

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