ビジネス

ハンバーガー戦争 表参道上陸の新顔は「第五の味覚」狙い

「もっとも影響力のあるハンバーガー」

 ハンバーガーの出店ラッシュが続いている。今月24日には、「史上もっとも影響力のあるハンバーガー」がアメリカから上陸した。その「秘密」はなにか。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が語る。

 * * *
 ハンバーガーの進化が止まらない。3月24日、「史上もっとも影響のあるハンバーガー」としてに表参道に上陸したロサンゼルス生まれの「UMAMIバーガー」はその象徴的存在だ。その名の通り、”第五の味覚”であるうま味をふんだんに盛り込んでいる。

 フラッグシップ商品の「UMAMIバーガー」には、もちろん牛肉(うま味成分はイノシン酸とグルタミン酸)、ローストトマト(グルタミン酸、グアニル酸)、しいたけ(グアニル酸)というだけでもうま味十分なのだが、そこに薄く焼いたパルメザンチーズ(グルタミン酸+焼くことで生じるメイラード反応の味わい)、キャラメルオニオン(玉ねぎのグルタミン酸+カラメル化の香ばしさ)と、これでもかというほどうま味を重ねている。あまり知られていないが、トマトもローストすることでグアニル酸や一部アミノ酸が増え、うま味が極めて強くなる。

 特徴的なのは「うま味の相乗効果」を狙って演出していることだ。そもそもハンバーガーは主材料に、「うまみ」そのものとも言える素材が使われていた。ところが従来はそのことをわざわざ謳わず、他の特徴を前面に打ち出していた。そしてときどき、卵、アボカド、ベーコンなど違う味わいの素材を足してきた。

 だが、この”新顔”は「うまさ」の中身を整理した。一般にイノシン酸はかつお節、グルタミン酸は昆布、グアニル酸はきのこ類のうまみ成分とされるが、これらは同時に使うことで相乗効果が得られる。例えば昆布のグルタミン酸ナトリウムと、かつお節のイノシン酸をかけ合わせると、うま味は7~8倍に。グルタミン酸ナトリウムに干ししいたけのグアニル酸を加えるとうま味は数十倍にもなるという。UMAMIバーガーは明確に「うま味」の狙いを定めてきたのだ。

トピックス

競泳コメンテーターとして活躍する岩崎恭子
《五輪の競泳中継から消えた元金メダリスト》岩崎恭子“金髪カツラ”不倫報道でNHKでの仕事が激減も見えてきた「復活の兆し」
NEWSポストセブン
米・フロリダ州で元看護師の女による血の繋がっていない息子に対する性的虐待事件が起きた(Facebookより)
「15歳の連れ子」を誘惑して性交した米国の元看護師の女の犯行 「ホラー映画を見ながら大麻成分を吸引して…」夫が帰宅時に見た最悪の光景とは《フルメイク&黒タートルで出廷》
NEWSポストセブン
メーカーではなく地域の販売会社幹部からの指令だった(写真提供/イメージマート)
《上司命令でSNSへ動画投稿》部下たちから上がる”悲鳴” 住宅販売会社では社長の意向で「ビキニで物件紹介」させられた女性社員も
NEWSポストセブン
自宅への家宅捜索が報じられた米倉(時事通信)
米倉涼子“ガサ入れ報道”の背景に「麻薬取締部の長く続く捜査」 社会部記者は「米倉さんはマトリからの調べに誠実に対応している」
香川県を訪問された紀子さまと佳子さま(2025年10月2日、撮影/JMPA)
佳子さまが着用した「涼しげな夏振袖」に込められた「母娘、姉妹の絆」 紀子さま、眞子さんのお印が描かれていた
NEWSポストセブン
米倉涼子(時事通信フォト)
《マトリが捜査》米倉涼子に“違法薬物ガサ入れ”報道 かつて体調不良時にはSNSに「ごめんなさい、ごめんなさい、本当にごめんなさい」…米倉の身に起きていた“異変”
NEWSポストセブン
きしたかの・高野正成(高野のXより)
《オファー続々》『水ダウ』“ほぼレギュラー“きしたかの・高野 「怒っているけど、実はいい人」で突出した業界人気を獲得 
NEWSポストセブン
迎賓施設「松下真々庵」を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月9日、撮影/JMPA)
《京都ご訪問で注目》佳子さま、身につけた“西陣織バレッタ”は売り切れに クラシカルな赤いワンピースで魅せた“和洋折衷スタイル”
NEWSポストセブン
米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子に“麻薬取締部ガサ入れ”報道》半同棲していた恋人・アルゼンチン人ダンサーは海外に…“諸事情により帰国が延期” 米倉の仕事キャンセル事情の背景を知りうるキーマン
NEWSポストセブン
イギリス人女性2人のスーツケースから合計35kg以上の大麻が見つかり逮捕された(バニスター被告のInstagramより)
《金髪美女コンビがNYからイギリスに大麻35kg密輸》有罪判決後も会員制サイトで過激コンテンツを販売し大炎上、被告らは「私たちの友情は揺るがないわ」
NEWSポストセブン
第79回国民スポーツ大会の閉会式に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
「なんでこれにしたの?」秋篠宮家・佳子さまの“クッキリ服”にネット上で“心配する声”が強まる【国スポで滋賀県ご訪問】
NEWSポストセブン
"殺人グマ”による惨劇が起こってしまった(時事通信フォト)
「頭皮が食われ、頭蓋骨が露出した状態」「遺体のそばで『ウウー』と唸り声」殺人グマが起こした”バラバラ遺体“の惨劇、行政は「”特異な個体”の可能性も視野」《岩手県北上市》
NEWSポストセブン