ライフ

焦ったりイライラするときに効く太極拳のポイントを解説

脱イライラ!3分エクササイズ(写真/アフロ)

 日々の生活の中で、たまっていくストレス。今回は、家事などを早くやろうとしているのに、なぜか時間がかかってイライラする…そんな時の対処法を、ワンポイトでご紹介しよう。道具いらずで、時間も場所もとらない。でも、驚くほど効くストレス解消法だ。

“早くしなくちゃ”という焦る気持ちはどうやったら鎮められるのだろうか。

 家事などのストレスによってイライラするのは人間の本能、というのは、筑波大学准教授で、武道家の湯川進太郎さん。

「“何をやっても時間がかかる”“いつも時間に追われている”などと感じるのは、闘争・逃走反応が働いているから。

 人間は、ストレスにさらされると、闘うか逃げるかの選択をします。家事も、面倒だと感じたら、ストレスになるので逃げ出したくなる。にもかかわらず、“早くしなくちゃ”と気が急せいてしまい、その結果、時間がかかっているように感じて、余計、イライラしてしまうのです」(湯川さん、以下「」内同)

 まじめな人ほど、この悪循環に陥りやすいとも。

「現代人は、何事も早くしなければと、せっかちになりがちで、そうなると、1つのことに集中できなくなります。まずは、本来の落ち着きを取り戻すこと。そのためには、あえてゆっくりした行動を心がけましょう」

 だが、焦っている時に、“ゆっくり”といわれても、なかなかうまく気持ちが切り替えられず、かえってストレスの原因に。

「そんな時は太極拳がおすすめです。太極拳には“起勢”という動きがありますが、これは腕をゆっくりと上げ下ろしするもの」

 やり方を3つのポイントで解説しよう。

【1】体の力を抜く
 椅子やベッドに腰かけ、背筋を伸ばして、両腕の力を抜いて膝に置く。目は閉じても開けてもどちらでもOK。

【2】両腕をゆ~っくり上へ
 手のひらを下に向けたまま、息を吸いながらゆ~っくり(10秒ほどが目安)、両腕を肩の高さまで上げていく。できるだけゆ~っくり。

【3】深~く呼吸する
 両腕が肩まできたら、息を吐きながら、ゆ~っくりと下げていく。呼吸は深く、3分くらいは続けて。

「この時、自分の中で“最大のゆっくり”を心がけます。何回目かなどと、数えないで3分くらい続けること。ゆっくり行うことで呼吸も自然と整い、気分も落ち着いて、集中力も高まりますよ」

※女性セブン2017年4月13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長》東洋大卒記者が卒業証明書を取ってみると…「ものの30分で受け取れた」「代理人でも申請可能」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
《フジテレビに蔓延するオンカジ問題》「死ぬ、というかもう死んでる」1億円以上をベットした敏腕プロデューサー逮捕で関係する局員らが戦々恐々 「SNS全削除」の社員も
NEWSポストセブン
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
《新歓では「ほうれん草ゲーム」にノリノリ》悠仁さま“サークル掛け持ち”のキャンパスライフ サークル側は「悠仁さま抜きのLINEグループ」などで配慮
週刊ポスト
70歳の誕生日を迎えた明石家さんま
《一時は「声が出てない」「聞き取れない」》明石家さんま、70歳の誕生日に3時間特番が放送 “限界説”はどこへ?今なお求められる背景
NEWSポストセブン
一家の大黒柱として弟2人を支えてきた横山裕
「3人そろって隠れ家寿司屋に…」SUPER EIGHT・横山裕、取材班が目撃した“兄弟愛” と“一家の大黒柱”エピソード「弟の大学費用も全部出した」
NEWSポストセブン
イスラエルとイランの紛争には最新兵器も(写真=AP/AFLO)
イスラエルとの紛争で注目されるイランのドローン技術 これまでの軍事の常識が通用しない“ゲームチェンジャー”と言われる航空機タイプの無人機も
週刊ポスト
ノーヘルで自転車を立ち漕ぎする悠仁さま
《立ち漕ぎで疾走》キャンパスで悠仁さまが“ノーヘル自転車運転” 目撃者は「すぐ後ろからSPたちが自転車で追いかける姿が新鮮でした」
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「こんなロケ弁なんて食べられない」『男子ごはん』出演の国分太一、現場スタッフに伝えた“プロ意識”…若手はヒソヒソ声で「今日の太一さんの機嫌はどう?」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《模擬店では「ベビー核テラ」を販売》「悠仁さまを話題作りの道具にしてはいけない!」筑波大の学園祭で巻き起こった“議論”と“ご学友たちの思いやり”
NEWSポストセブン
1993年、第19代クラリオンガールを務めた立河宜子さん
《芸能界を離れて24年ぶりのインタビュー》人気番組『ワンダフル』MCの元タレント立河宜子が明かした現在の仕事、離婚を経て「1日を楽しんで生きていこう」4度の手術を乗り越えた“人生の分岐点”
NEWSポストセブン
元KAT-TUNの亀梨和也との関係でも注目される田中みな実
《亀梨和也との交際の行方は…》田中みな実(38)が美脚パンツスタイルで“高級スーパー爆買い”の昼下がり 「紙袋3袋の食材」は誰と?
NEWSポストセブン
カトパンこと加藤綾子アナ
《慶應卒イケメン2代目の会社で“陳列を強制”か》加藤綾子アナ『ロピア』社長夫人として2年半ぶりテレビ復帰明けで“思わぬ逆風”
NEWSポストセブン