ライフ

【法律相談】中古物件の屋根裏にタヌキ 駆除費用は誰もち?

駆除費用は誰もちか?

 新年度が始まるこの時期は、1年でもっとも移動が多い時期。新築に手が届かなければ、中古の手頃な物件を求めるという手があるが、購入した中古物件の屋根裏にたぬきの親子がいた場合、駆除費用を前の持ち主に請求できるか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 前の持ち主がマンション購入のため売り出された中古の建売住宅を買いました。しかし、住み始めたところ、屋根裏がうるさいのです。どうやら、たぬきの親子が住み着いているようです。たぬきの親子は以前から屋根裏を住処にしていたのは間違いなく、駆除費用を以前の持ち主に請求してもよいですか。

【回答】
 予定されていた本来の性能や品質がないことを瑕疵といい、民法では売買の目的物に隠れた瑕疵があったために、契約目的を達成できないときは、買主は契約の解除をすることができ、契約解除できないときは、損害賠償を請求できます(瑕疵担保責任といいます)。

 たぬきの親子の棲息が、住宅の瑕疵(かし)に当たり、そのことをあなたが過失なく知らなかったとすれば、売主に瑕疵担保責任を追及できます。住宅は人が住むための建物ですが、単に寝泊まりすれば足りるものから、ハイグレードな邸宅までさまざまで、備えておくべき性能品質も違います。他方、住宅に入り込む動物といっても、ハエや蚊、ゴキブリ、シロアリからねずみまで沢山の種類があります。

 例えば、シロアリなどでは取り壊し前提のような住宅でない限り、瑕疵になるように思いますが、それ以外は住宅の建築年数、価格、等級に対応して判断していくことになるでしょう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

目を合わせてラブラブな様子を見せる2人
《おへそが見える私服でデート》元ジャンボリお姉さん・林祐衣がWEST.中間淳太とのデートで見せた「腹筋バキバキスタイル」と、明かしていた「あたたかな家庭への憧れ」
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
「どうぞ!あなた嘘つきですね」法廷に響いた和久井被告(45)の“ブチギレ罵声”…「同じ目にあわせたい」メッタ刺しにされた25歳被害女性の“元夫”の言葉に示した「まさかの反応」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
遠野なぎこと愛猫の愁くん(インスタグラムより)
《寝室はリビングの奥に…》遠野なぎこが明かしていた「ソファでしか寝られない」「愛猫のためにカーテンを開ける生活」…関係者が明かした救急隊突入時の“愁くんの様子”
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)が犯行の理由としている”メッセージの内容”とはどんなものだったのか──
「『包丁持ってこい、ぶっ殺してやる!』と…」山下市郎容疑者が見せたガールズバー店員・伊藤凛さんへの”激しい憤り“と、“バー出禁事件”「キレて暴れて女の子に暴言」【浜松市2人刺殺】
NEWSポストセブン
先場所は東小結で6勝9敗と負け越した高安(時事通信フォト)
先場所6勝9敗の高安は「異例の小結残留」、優勝争いに絡んだ安青錦は「前頭筆頭どまり」…7月場所の“謎すぎる番付”を読み解く
週刊ポスト
アパートで”要注意人物”扱いだった山下市郎容疑者(41)。男が起こした”暴力沙汰”とは──
《オラオラB系服にビッシリ入れ墨 》「『オマエが避けろよ!』と首根っこを…」“トラブルメーカー”だった山下市郎容疑者が起こした“暴力トラブル”【浜松市ガールズバー店員刺殺事件】
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《熱愛ツーショット》WEST.中間淳太(37)に“激バズダンスお姉さん”が向けた“恋するさわやか笑顔”「ほぼ同棲状態でもファンを気遣い時間差デート」
NEWSポストセブン
4月は甲斐拓也(左)を評価していた阿部慎之助監督だが…
《巨人・阿部監督を悩ませる正捕手問題》15億円で獲得した甲斐拓也の出番減少、投手陣は相次いで他の捕手への絶賛 達川光男氏は「甲斐は繊細なんですよね」と現状分析
週刊ポスト
事件に巻き込まれた竹内朋香さん(27)の夫が取材に思いを明かした
【独自】「死んだら終わりなんだよ!」「妻が殺される理由なんてない」“両手ナイフ男”に襲われたガールズバー店長・竹内朋香さんの夫が怒りの告白「容疑者と飲んだこともあるよ」
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ(右・Instagramより)
《スクープ》“夢の国のジュンタ”に熱愛発覚! WEST.中間淳太(37)が“激バズダンスお姉さん”と育む真剣交際「“第2の故郷”台湾へも旅行」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《左耳に2つのピアスが》地元メディアが「真美子さん」のディープフェイク映像を公開、大谷は「妻の露出に気を使う」スタンス…関係者は「驚きました」
NEWSポストセブン
防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
「服のはだけた女性がビクビクと痙攣して…」防犯カメラが捉えた“両手ナイフ男”の逮捕劇と、〈浜松一飲めるガールズバー〉から失われた日常【浜松市ガールズバー店員刺殺】
NEWSポストセブン