トランプとペンスは、大統領選でヒラリーの「メール疑惑」を繰り返し批判していた。ヒラリーが私用メールアドレスを使っていたことで国家機密が漏洩した疑いがあるとして、FBIまで捜査に動いた。あのヒラリー批判キャンペーンが、トランプの腹心にブーメランのように返ってきたのだ。
今後も親族や側近のスキャンダルは相次ぐだろう。大統領補佐官のマイケル・フリンが駐米ロシア大使と通じていたことを批判されて早々と辞めたように、トランプ政権は「辞任ドミノ」に見舞われて、いつ空中分解してもおかしくない。
※SAPIO2017年5月号