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死後に夫の浮気発覚 予測検索で同様の悩み持つ人多いと知る

夫の死後、同じ悩みを検索する人は多い

 大阪在住の岡ゆかりさん(仮名・50才)は、アパレル会社を経営していた夫の浮気が原因で別居中に、夫が病気で入院。闘病中の世話は妻が行い、15年半後に死去した。娘が1人。義父母は既に他界している。

 度重なる夫の浮気に悩まされていた岡さんは、「姻族関係よりも、夫との関係を終了したかった」と語る。

「夫が亡くなった直後、私がパソコンで検索したのは“夫、死後、浮気発覚”でした。いわば同病相哀れむで、他の人はどうやってこの気持ちを乗り越えているのか、知りたくて」(岡さん、以下「」内同)

 病気で入院していた夫の最期を看取り、結局看病するのは、妻である自分の役目だと納得したはずだった。しかし半年後、遺品を整理していて、入院中の夫と浮気相手とのメールや、目を背けたくなるような写真を発見。

「こんなものを遺して“自分の死後に私や娘が目にすると思わなかったのか”と怒りがこみ上げた。そしてネットで“夫、死後、籍を抜く”と調べる中で、『姻族関係終了届』の存在を知りましたが、私は夫の籍から自分の籍を抜く方法が知りたくて、さらに調べて『復氏届』を見つけました」

 いわゆる離婚のように、旧姓に戻るだけでなく、新しい戸籍を作る選択ができる『復氏届』は、求めていたものだった。

「夫との関係をすべて断ち切れるよう、『姻族関係終了届』も併せて提出。もう5年も前のことですが、当時を思い出すと今でもしんどくなります」

 縁あって一緒になった夫と生前なぜもっと向き合えなかったのか。死なれてからでは自分の気持ちをぶつけることができない。

 生前にきちんと離婚しておけば、晴れやかな気持ちで次のステップに進めたはずだと岡さんは今も考え続けているという。
     
『復氏届』は名字を婚姻前の姓に戻すことができるもの。自分が記入して届け出れば終了。手続は簡単で、届出期限はない。

※女性セブン2017年5月4日号

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