「半導体事業の一部だけを売るとか、中途半端が一番よくない。東芝もいったんリセットして、インフラ事業と国内の原子力事業などに集中して再生すべき。もし半導体事業が2兆円で売れれば、その時点で東芝は超優良企業になるんです。
今までの東芝の悪しき文化をつくってきた人には退場願って、残った事業を本気でやるという人をリーダーにする。語弊があるかもしれませんが、私は経営の9割は“運”だと思っている。運が残っていれば、社内には志の高い中堅社員が必ず残っていて、選ばれるべくして選ばれるはずです」
果たして東芝にその運は残っているのだろうか。
※週刊ポスト2017年5月5・12日号