セブン&アイといえば“鈴木敏文氏の会社”というイメージは、昨年5月の退任からわずか1年で伊藤家の強い影響力に様変わりした。これこそが創業家の強さであるが、同社には別の狙いもある。
「3月から順朗氏はヨーカ堂の取締役を兼務することになった。グループでは業績回復の兆しが見えないヨーカ堂の閉鎖、リストラが急務とされており、創業家の順朗氏ならばそれに対する反発を押さえることができるのではないかと期待されている」(セブン&アイ関係者)
創業家にはさまざまな“利用法”があるのだ。
※週刊ポスト2017年5月5・12日号