新潟・新発田市で2013年、女性4人を暴行するなどし、うち1人を死なせたとして強姦致死などの罪に問われた喜納尚吾被告(33)は北方謙三氏の『三国志』(ハルキ文庫)、『水滸伝』(集英社文庫)シリーズを読破したという。歴史物は囚人愛読書の定番のようだ。
喜納被告は逮捕後、勾留質問手続き中に新潟地裁の窓から逃げ出そうとした。強姦致死について否認を貫き、一審・新潟地裁での無期懲役判決を不服として控訴したが棄却。現在、上告中だ。腐った国を倒し新しい国を作るため集結したアウトローたちの活躍が描かれている『水滸伝』には、軍を脱走し仲間に加わった者もいる。まさか自分を重ねたのだろうか……。
※週刊ポスト2017年5月5・12日号