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マクロン氏 年上女房への「ミラーリング」も好感度に一役

 さすがに水着姿はやり過ぎな気もするが、ブリジット夫人の露出が多くなり、好感度がアップすればするほど、彼女のような成熟したいい女が、愛情を注ぎ大統領にしようとしている相手なら間違いないかも、と人々に思わせることができるというわけ。

 二人が絶えず手をつなぎ、時には抱きしめ、頬にキスすることで、マクロン氏が人々にとって愛すべき好ましい人物に見えるよう印象づけているのだ。

 特に歩いている最中に撮られた何枚かの写真を見ると、二人の気持ちがお互いに寄り添い、いかに息が合っているかがわかる。マクロン氏とブリジット夫人の歩調がぴったり合っているからだ。これは「ミラーリング」といい、無意識のうちに相手の動作に同調することで、相手を信頼し、気持ちをひとつにできるものだ。

 何気なく手をつなぎ歩いているのだが、歩幅や調子がぴったり合っているため、とても仲良く自然に見える。このミラーリングと彼女の仕草や振る舞いが、若く政治経験の浅い次期大統領を信頼に足る優秀な人物に見せることに一役買っているのだ。ブリジット夫人といることで、マクロン氏には「成熟した空気が漂う」としたCNNのコメントがいい例だ。

 とはいえ、同調するだけでなく、このミラーリングには順位がある。上に立つ人の仕草や振る舞いを、下の人が無意識に真似るといわれているのだ。クリントン夫妻の場合、ヒラリー夫人の仕草をクリントン氏が真似する様子が度々見られたし、トランプ大統領夫妻の場合は、トランプ氏の動きにメラニア夫人が合わせ、いつも一歩後ろで控えている印象だ。

 マクロン氏の場合、ブリジット夫人の歩調にマクロン氏が合わせているようだ。そのためか、ブリジット夫人の足や肩がほんのわずか、マクロン氏より前に出ていることも多い。前に出るだけでなく、先に人々に向かって手を上げて応えたりもする。

 さすが年上女房、家庭での主導権は彼女が握っているのだろう。マクロン氏はそんな彼女を尊重するかのように、自分が同調して彼女を引き立てる。しかもこの同調は、妻を大切にする夫、女性を尊重する男性というプラスの要素をマクロン氏に持たせることにつながる。

 さて、妻を大切にし、ロマンチックなエピソードを持つ若くて優秀な夫がモテないわけがない。さすがのブリジット夫人も、大仰に構えているだけでは安心できないのだろう。実は彼女、「彼は私のもの」という所有権をしょっちゅうアピールしている。

 手をつなぎ、肩に手を回し、背中に手を置き、顔や身体を寄せる。これらは仲がいいから、愛すべき人に見せたいからだけでなく、彼は私のものだと周囲にわからせるための仕草にほかならない。夫に悪い虫がつかないよう、絶えず目を配る──年上のファーストレディも、それなりに大変ってことだ。

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