「共同通信社は比較的大手のメディアだとはいえ、こうしたメディアは自らの名声を重んじるものだと思っていた。だがこの報道に関して、共同通信社は中国と米国が外交の場で米軍の人事任免問題を議論するなどと信じるほどナイーブだと考えているのか。それとも何事もないのに問題を引き起こし、人々の注目を集めるニュースによってやりくりしなければならないほど不景気なのか、または何らかの目的を達成するために、魂胆をもって意図的にデマを流したのか、分からない」
これについて、VOAの書き込み欄には「外務省側が中国メディアの記者を使って、当局に都合の良い主張をするために、意図的に質問させたと疑いが濃厚だ」との意見が書き込まれている。
一方、環球時報は共同通信の報道について、「ばかげた主張だ。デリケートな時期に出たこのような刺激的な報道は、米中関係を悪化させようという『離間の計(対象の仲を裂くことで状況を打破する戦術)』にすぎない」と報じるなど、共同通信の特ダネの否定に躍起となっている印象を与えている。
VOAは米紙「ワシントン・ポスト」の報道を引きつつ、「崔天凱駐米大使はトランプ大統領の娘婿、クシュナー米大統領上級顧問に対して、ハリス司令官の解任を求めたが、米側は一切の言質を与えず、事実上無視したようだ」と伝えている。
ちなみに、ハリス司令官は2015年5月に就任。アメリカ海軍史上初めてのアジア系(日系)の大将であり、これまでで最高の階級を持つ日系アメリカ人として日本でも話題になった。