「日の当たらない、冷暗所に置いてください。うちはすぐ出せるよう押し入れの中に置いています。このとき、病院から処方された薬とは分けることをおすすめします。家族が間違えてのまないようにするためです。また、病院の薬は21℃以下の温度で管理されているので、それに準ずるため、冷蔵庫の中に入れて管理することを検討してみてもいいでしょう」(阿部さん)

◆頼りになる薬箱──作って安心は×。のみ方に注意

 特に高齢者は肝疾患、腎疾患などの持病を持っていたり、生理機能の低下により、副作用を発現しやすいことがあるため、市販薬の説明書をしっかり読まなくてはいけない。そう指摘するのは、『その薬があなたを殺す!』の著者で薬剤師の小谷寿美子さんだ。

「たとえば、鼻炎薬や感冒薬に入っている『メチルエフェドリン』は血圧を上げるので、高血圧のかたは避けてください。人工透析をしているかたにとっては、一部の胃薬に含まれている『合成ケイ酸アルミニウム』が危険です。アルミニウムを排泄できず、体に蓄積してしまうからです。このように持病をもっているかたは市販薬であってものめないものもあるので、薬剤師や医師に確認してください」

 また、錠剤がのみ込みづらい場合は、粒の細かい顆粒のものが良い。

「カプセルはのみにくいからと、開けて中身だけのむ人がいますが、それはNG。カプセル自体にあえてゆっくりと溶ける仕掛けを作る場合もあるのです。たとえば、カプセルの効果で胃酸では溶けずに腸で溶ける薬があります。また、粒の大きい顆粒は、歯に挟まってしまう場合も。のみにくい場合は先に水に溶かしてのむか、服薬ゼリーに入れて流し込む方法もあります」(小谷さん)

※女性セブン2017年5月25日号

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