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高梨沙羅選手に見る、女性のメイクと心理状態の相関関係

 これに、黒目が大きく見える効果的なアイラインとぱっちりアイメイク、鼻筋のシャドウで、より立体的で今風のハーフモデルみたいなイメージに変わっている。はっきりした目鼻立ちになり、遠目でもかわいく見える。

 顔の印象が変われば、彼女へのイメージも変わり、周りの注目度や関心も変わってくる。世間の人々はやはり、強いだけでなく、美しくて強いアスリートが大好き。それに「かわいい、きれい」と言われることが多くなると、自分の意識も変わってくるもの。高梨選手は女性としての自分にも自信を持つようになったはず。笑顔が以前より明るく、自然になっている感じがするのだ。

 笑顔は、作り笑いや愛想笑いの笑顔と本当の笑い顔の2つに分けられる。作り笑いは口角が横に引っ張られるが、上には持ち上がらず、目元は変わらないし目に表情が出ない。一方、本当の笑顔では口角が目のほうに上がって、目の周りの筋肉が動いてシワができ、目にも表情が表れる。

 口元の筋肉はコントロールできるが、目の周りの外側の筋肉はコントロールできないと言われている。だから作り笑いや愛想笑いを見抜くには、口元より目元を見るべきなのだ。

 これまで高梨選手は、白い歯を見せて笑ってはいるものの、口を左右に引っ張っただけのぎこちないカメラ向け愛想笑いが多かった。時には下顎を落として口角を左右に大きく引き、上下の歯を見せ口元を緊張させた笑顔を見せたこともある。この笑顔は相手に恐れやストレスを感じて構えつつ、うまく対処しようという時に出やすい。

 だが最近は、口角が目の方向に上がり、眉毛がやや下がってまぶたと眉毛の間が動き、頬が上がって輪郭が少し変わるという楽しそうな笑顔が見られるようになってきた。

 美しさを手に入れ、様々なメディアへの露出が増えてきた高梨選手。まだ20歳の彼女の、新たなる“レジェンド”としての活躍が期待される。

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