「本選のチケットは、予選開始前の2016年11月から発売が開始されていましたが、予選第1回の段階ではまだまだ余っていた。ところが、昇吉の本選出場直後からチケットは飛ぶように売れて、翌16日には完売となってしまったんです。そのため、落語関係者の間では、『昇吉サイドがチケットを買い占めて、組織票で優勝した』という噂が流れたんです。また観客の投票とは別に協賛社7社による投票も行なわれるのですが、こちらは1票も昇吉に入らなかったことも疑惑に拍車をかけた。
本選のトリ・5番目に登場して『あたま山』を披露した昇吉は、師匠の昇太をイジるマクラで客席を爆笑させていたんですけどね」
落語界の重鎮・立川談四楼もツイッターで苦言を呈している。
〈この異常事態に、主催者は何らかの手を打つべきだったかもしれない。もちろん主催者は組織票が決するなんてことは考えず、性善説を取ったことは想像に難くなく、しかし相当数の客はモヤモヤし、そのツイートは奥歯にモノが挟まっていたのだ〉
真打の三遊亭ときんも〈動員力は凄いけどそこだけで勝負しちゃうとさ、後が…。見てたお客さんはお見通しだよ〉とツイート。ネット上でも、一般観覧者らの“組織票疑惑”を非難するコメントがあふれた。
真相を確かめるため、昇吉の事務所に連絡したが、本人と連絡が取れずコメントしようがないとのこと。代わりに師匠の昇太を直撃した。