「桃栗3年、柿8年 梅はすいすい13年。梨のバカめが18年」 ※地域によって諸説あり
もとは中国のことわざとされる。実がなるまでの年数が転じ、一人前になるには相応の年月が必要との意味に。「後句(ごく)」には梅や梨のほか、柚子や枇杷(びわ)など地域によりさまざまなバリエーションが。
「一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭」
初夢に見ると縁起の良いものを紹介することわざで、江戸時代の漢学者・太田全斎が集めた「前句」に全斎の友人が「後句」を付け加えた。他とはトーンの違う「茄子」は、あだ花がほとんどなく、花はほぼ必ず実になることから、縁起がよいとされる。「煙草」は一服するゆとりや、高く上がる煙に対し良いイメージがある。語り物をしていた、盲人である「座頭」は社会的に大切にされていた。
「早起きは三文の徳 長起きは三百の損」
三文は大した金額ではないが、早起きを習慣にすると、たとえ三文でもいいことが積もっていくという意味。「後句」の三百文はかなりの金額で、夜遅くまで起きていると光熱費などで結構な損をすることを示す。
「男は度胸、女は愛嬌 坊主はお経」
男は度胸が大事で、やると決めたら人から何を言われてもやるべきだが、女は愛嬌が大事との意味。「前句」に語呂合わせで「後句」が付け加えられた。明治時代には広まっており、「漬物はらっきょう」と続くパターンもある。
※女性セブン2017年6月15日号