世界を見渡しても、朝の情報番組に必ず「今日の運勢占い」があるのは日本くらい。初対面の鉄板トークの「血液型診断」だって、諸外国に行けばそもそも自分の血液型を知っている人がほとんどいないし、たった4つのタイプで性格を判断されるなんて何の根拠もなく、バカバカしいと見なされる。そして1年の下半期に突入するこの時期になると、書店に運命に関する雑誌がズラリと並ぶのが、今や5~6月の風物詩。
成功者と神社の神様の関係をわかりやすく書いた『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(サンマーク出版)はベストセラーになっている。程度の差こそあれ、こんなにも運命を日常的に考え、占いにハマるのは世界広しといえど日本くらいかもしれない。
「運命を変えるためには何をすればいい?」「どうすれば幸せになれるの?」――こんな思いを持つ人々からの相談が後を絶たない女性がいる。フォーチューンアドバイザーのイヴルルド遙華さんだ。
西洋占星術やタロットなど、独学でマスターした占いで芸能人やモデル、経営者を中心に絶大な人気を誇るイヴルルドさんだが、若い頃は天から見放されたような人生を送っていたという。
「喘息とアトピー持ちで周りから『汚い』といじめられ、友達がいなくていつもひとりで過ごしていました。19才の時には発作で呼吸ができなくなり、死の一歩手前を経験しました」(イヴルルドさん)
この時は異変に気づいた母親が娘を病院に緊急搬送し、九死に一生を得たが、この経験は彼女の人生にとって大きな転機になった。
「やっぱり人生は本当に1度きり。明日事故に遭うかもしれないし、未来のことを考えて動けない自分より動きたいと思った時に動ける自分の方が運命を引き寄せられるんじゃないかって思って動きました」(イヴルルドさん)
一念発起してキックボクシングを始めると、周囲の反応が変わったのだ。