「それまでは太った体が自分のコンプレックスでしたが、キックボクシングの仲間から“腕が太いと重いパンチが打てる”と褒められて、場所が変わればコンプレックスがプラスに動くことができるんだって思いました。それで自分に自信がついて何事にも活発的になれたんですよね。その後もイタリアまで旅行に出かけて、現地で見つけた雑貨を友達に売ったら大評判で、雑貨店のオーナーになるなど、完全に人生が好転したんです」(イヴルルドさん)
そんな彼女は、運命を変えるためには「マインドを変える」ことが重要だと強調する。
「“宿命”と違って、運命は自力で変えることができます。“運”は運動の運。まず大事なのは“どうせダメだから”と思わず、自分が何をしたいかを真剣に考えて行動に移すこと。マインドが変われば行動力が変わり、行動力が変われば出会う人が変わる。そうすれば世界が大きく変わるんです」(イヴルルドさん)
ただやみくもに動くのでは意味がない。そんなイヴルルドさんは知人から「2011年11月11日に結婚するといい」というアドバイスを受けた。
「でもその時、私には彼氏がいなかったんです。仕事が忙しくて、新しく出会う人といっても相談者は女性ばかり。どうしようと思いながら女性だらけのお花教室に通っていたある日、ふと外を見たら男性の庭師がいました。その時、“あ、男性は外にいる”って気づいたんです。そこで家に帰って盆栽教室を探して、早速行ったら、隣に1人の男性が座ったんです。
その男性が今の夫で2011年11月11日に結婚しました。もともとそういう教室に通うくらいですから、植物という趣味が同じで、気も合った。
だから最初に聞いたんです。『あと1年ちょっとで結婚したいんですけど、あなたできますか』って。相手は引くかもしれないって思ったけど、もし結婚しないのであれば早く引かれちゃった方がいいなと思ったの。運命を引き寄せるには、とにかく自分の意志が大事ですから」
撮影/浅野剛
※女性セブン2017年6月15日号