スポーツ

DeNAラミレス監督の「7番・梶谷」「8番・投手」は有効か

ラミレス監督の常識破りオーダーはどこまで有効か

 不動の4番だった筒香嘉智が復調してくると、3番に配置。左対左にもさほどこだわりを見せないなど日本球界の常識を破る采配を見せているDeNAのアレックス・ラミレス監督。5月4日から8番に投手を入れ、9番にショートの倉本を置くオーダーを組んでいることも話題を呼んでいる。野球担当記者が話す。

「ラミレス監督は9番に倉本を置くことで、1番からの強力打線に繋げるという意向を持っています。ただ、ラミレス采配の1つの目玉だった『2番・梶谷隆幸』が7番に下がったことで、『8番・投手』の意味合いが変わってきた。

 現在のDeNAはクリーンアップが好調。特に5番の宮崎敏郎はリーグトップの打率を誇るなど絶好調で、下位打線にチャンスが回ってくる確率が高くなってくる。梶谷を7番に下げた意味は、そこにもあったはずです」

 7月5日の阪神戦から7番を打っている梶谷は5試合で18打数6安打、打率3割3分3厘(7月9日現在)と好調をキープ。「梶谷は制約のある2番よりも、7番で自由に打たせた方がいい」と判断したラミレス監督の配置転換が見事に当たっている。だが、8番に投手がいることで、7番・梶谷が勝負をしてもらえない場面が出てきている。

「7月5日の阪神戦では5回2死二、三塁から敬遠気味の四球で、投手の濱口は凡退。8日の中日戦では6回2死二塁から敬遠。その後、投手の井納が内野安打を放ち、大量6得点に繋げましたが、あくまで結果論。9日の中日戦では2度、5番・宮崎から攻撃が始まり、いずれもヒットで出塁した。このときは6番・戸柱恭孝が繋げませんでしたが、これからもチャンスで梶谷に回ってくる可能性は高い。

 8番・投手だと、7番・梶谷に相手投手はより力を入れて投げられる。投手は2打席しか立たない試合もありますが、DeNAは代打の層が厚くないですから、やはり8番は野手を入れたほうがいいと思いますが…。また、2014年の盗塁王である梶谷が出塁しても、次の打者が投手だと、盗塁もしにくくなる。他の打者と比べて、走者に神経を注ぎやすくなりますからね」(同前)

 梶谷を2番から7番に下げた采配は見事に決まったラミレス監督。こだわりを見せている『8番・投手』の打順をこれからも続けるか見物である。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン