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中国人の「医療爆買い」日本でがん手術2000万円現金払いも

日本への医療観光を売りにする中国企業が増えている CFP

 中国人富裕層による日本の“医療爆買い”が近年、新たな展開を見せ始めている。末期がんの治療や美容医療の施術など、それまで主流だった「検診ツアー」から一歩進んだニーズが高まっているのだ。ジャーナリストの西谷格氏がレポートする。

 * * *
 関西空港に降り立った中国人富裕層の賑やかな一行は、ハイヤーに乗り込み1時間ほどで宿泊先に到着した。チェックインしたのは、超高級ホテルとして名高いザ・リッツ・カールトン大阪だ。初日はホテル周辺の梅田を散策する程度にとどめ、まずは旅の疲れを癒す。

 翌朝は再びハイヤーに乗り込み、関西圏の著名なゴルフ場で美味しい空気を吸いながらプレーを楽しみ、日本人プロゴルファーからスイングのレッスンを受けた。夜は早めに夕食を取り、神戸牛のステーキを堪能。21時以降は翌日の検査に備えて飲食禁止となった。

 日が変わり、会員制の人間ドック専門クリニックで検診を受ける。血液検査やMRI検査、CTスキャンの撮影に加え、胃カメラや全身エコー、アンチエイジングの施術まで受けられる最上位プランだ。人間ドックは日帰りで、翌日以降は再びゴルフ三昧。5泊6日の行程を終えて、中国大陸への帰路に着いた。

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