徐氏は雷雷氏の動きが止まったところを見逃さず、左右の連打を集中。雷雷氏はたまらず、ダウン。さらに、徐氏の攻撃は止まらず、倒れた雷雷氏の頭を連打したところで、雷雷氏が身動きできないことで、審判がTKOを宣告。
この間、わずか20秒という、あっけない幕切れとなった。
この試合はインターネットの“視頻(動画)”サイトでに配信され、ネット上では「太極拳を始めとする伝統武術はどれも詐欺だ」の書き込みがされ、日ごろから太極拳批判をしていた徐氏の説が同意された形となった。
これに対して、上海市の無形文化遺産に指定されている太極拳団体「上海鑑泉太極拳社」の著名な太極拳家、馬保国氏が「太極拳の伝統を辱められた」などとして、徐氏と対戦することを宣言。6月下旬に、上海の特設会場で試合が行われることになった。
ところが、当日、試合会場では警官隊が押し寄せて、「許可」が申請されておらず、試合は違法として中止になってしまった。同紙によると、これは馬氏が知り合いに対して、「警察に電話して、試合が認められているのかどうか確認せよ」と指示。これを受けて、警察が試合中止を決めたという。