ビジネス

堀江貴文氏 「SNSで簡単に『いいね』するヤツは危ない」

SNSを使いこなすために重要なこととは?(堀江貴文氏)

『多動力』に続き、最新刊『バカは最強の法則~まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」負けない働き方~』で、またしても大胆な提言を連発している堀江貴文氏。同書に記した「仕事や人生で負けないための法則」について、短期集中連載で特別解説! 4回目のテーマは、今や国民の7割以上が利用していると言われるSNSについて。使いこなすために重要なこととは?

 * * *
 私は長年、『闇金ウシジマくん』を読むべきマンガ第1位に推している。ストーリーの中に現実社会に通じるエピソードがいくつもあり、そんじょそこらの啓発書よりも読み応えがあるからだ。とりわけ印象深いのが「洗脳くん編」のストーリーだ。

 冷酷な詐欺師が「リア充志向」のOLに近づき、婚約。だが次第に暴力をふるい、女性を心身ともに支配。その後、家族にも接近して、全員を洗脳。詐欺師の狙いは一家の全財産。家族同士で殺し合うように仕向け、幕引きを図った──。

 冷酷な詐欺師は、弁舌のうまさで、善良な人々を完全服従させ、カネと人間性と思考力を根こそぎ奪う。もっともらしい空虚な言葉を並べ立て、悪びれることなど一切ない。

 人を騙そうとかカネを巻き上げようという明確な悪意があるならまだしも、本当に無自覚に、善意で洗脳を仕掛ける人間も、現代社会には普通に存在する。「洗脳くん編」の詐欺師のセリフには、現代社会に生きる、危うい人々の心を揺さぶりそうなものが、いくつもあった。

「正社員が夢という子供に今の大人が何の夢を与えられるというのでしょうか? 人間の可能性というのは無限に広がっているはずです。お金がないとダメという巨大な洗脳の中で現代人は生きている。親が子供を洗脳している世の中です」

「生きがいは理屈から生まれてくるものではありません。心の深奥からつき上がる感動がなければ生まれません」

「人間は最悪な状況下で現実逃避ができる知能が高い動物です。なので追い詰めれば客観性を失い都合よく物事を捉えるので、騙されてる事に気が付けなくなる」

関連キーワード

関連記事

トピックス

吉野家が異物混入を認め謝罪した(時事通信、右は吉野家提供)
《吉野家で異物混入》黄ばんだ“謎の白い物体”が湯呑みに付着、店員からは「湯呑みを取り上げられて…」運営元は事実を認めて「現物残っておらず原因特定に至らない」「衛生管理の徹底を実施する」と回答
NEWSポストセブン
大東さんが掃除をしていた王将本社ビル前の様子(写真/時事通信フォト
《「餃子の王将」社長射殺事件の初公判》無罪主張の田中幸雄被告は「大きなシノギもなかった」「陽気な性格」というエピソードも…「“決して”犯人ではありません」今後は黙秘貫くか
NEWSポストセブン
小磯の鼻を散策された上皇ご夫妻(2025年10月。読者提供)
美智子さまの大腿骨手術を担当した医師が収賄容疑で逮捕 家のローンは返済中、子供たちは私大医学部へ進学、それでもお金に困っている様子はなく…名医の隠された素顔
女性セブン
英放送局・BBCのスポーツキャスターであるエマ・ルイーズ・ジョーンズ(Instagramより)
《英・BBCキャスターの“穴のあいた恥ずかしい服”投稿》それでも「セクハラに毅然とした態度」で確固たる地位築く
NEWSポストセブン
北朝鮮の金正恩総書記(右)の後継候補とされる娘のジュエ氏(写真/朝鮮通信=時事)
北朝鮮・金正恩氏の後継候補である娘・ジュエ氏、漢字表記「主愛」が改名されている可能性を専門家が指摘 “革命の血統”の後継者として与えられる可能性が高い文字とは
週刊ポスト
箱わなによるクマ捕獲をためらうエリアも(時事通信フォト)
「箱わなで無差別に獲るなんて、クマの命を尊重しないやり方」北海道・知床で唱えられる“クマ保護”の主張 町によって価値観の違いも【揺れる現場ルポ】
週刊ポスト
火災発生後、室内から見たリアルな状況(FBより)
《やっと授かった乳児も犠牲に…》「“家”という名の煉獄に閉じ込められた」九死に一生を得た住民が回想する、絶望の光景【香港マンション火災】
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン