国内

手延べそうめん 職人の後継者不足で20年後になくなる懸念

ソーメン二郎氏オススメの『ぶっかけそうめん』

 夏の定番「そうめん」。その起源は、約1200年前の奈良時代、鑑真が遣唐船で持ち込んだ小麦粉で作った縄状の「索餅(さくべい)」という唐菓子。日本最古の麺と呼ばれている。

 よく話題になるのが、「そうめん」と「ひやむぎ」の違いだが、原材料は同じ、小麦粉、塩、水。麺の太さが1.3~1.7mmならひやむぎで、1.3mm未満がそうめんとされている。

 以上の分類は、機械製法の場合。2本の箸で生地を延ばす伝統的な製法で作ったものは、「手延べそうめん」と呼ばれる。しかし、手延べ職人は年々減少しており、後継者不足のため、20年後には手延べそうめんを食べられない可能性も…。ちなみに、「日本三大そうめん」は、奈良県の「三輪そうめん」、兵庫県の「揖保乃糸」、香川県の「小豆島そうめん」の3つだという。

 そうめんは、湿気を嫌うので通気性のいい場所で保管する。開封後はファスナー付き保存袋に入れて冷蔵庫がベストだ。

 奈良・三輪そうめん製麺所の家系に生まれ、そうめん復権に力を注ぐそうめん研究家のソーメン二郎さんが、温泉卵、ツナ、アボカド、トマトと、カラフルで夏らしい組み合わせのトッピングが食欲をそそる『ぶっかけそうめん』を紹介してくれた。

「好きな具材をのせるだけなので、簡単。意外な具材を自由に組み合わせて、新しいおいしさを見つけてください」(ソーメン二郎さん)

撮影/菅井淳子

※女性セブン2017年8月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン