国内

加計問題「安倍退陣後に獣医学部認可」誰も責任取りたくない

親友・加計氏はピンチに陥った

 安倍晋三首相の関与が取り沙汰される加計学園の獣医学部認可が「安倍退陣後」に延期される可能性が高まっている。もはや“政治案件”となった加計問題は簡単に決着させられそうにない。安倍首相の親友である、加計学園理事長の加計孝太郎氏の命運はどうなるのか。

 文部科学省の「大学設置・学校法人審議会」は8月末に予定していた加計学園の獣医学部認可の判断を10月末にいったん延期する。一部には「白紙撤回」「不認可」説も報じられているが、過去のケースを見れば、認可が大学設置審に諮問された段階で文科省内部の調整と根回しは済んでおり、認可申請を「不認可」にすることは極めて異例だ。文科省OBが語る。

「審議会の委員はこんな政治案件を認可したら批判を浴びるからしたくない。だが、不認可は大学の経営不安に直結するから影響が大きく、そんな責任も取りたくない。できる限り先送りしようというのが役所側の本音だ」

 自民党幹部も「加計理事長の証人喚問をしないで、なし崩しに認可すれば総選挙でものすごい反発を浴びる。かといって喚問をするのは寝た子を起こすことになるからもっとまずい。大学設置審の判断延期は当然のことで、認可の判断は来年の総選挙の後まで延期して選挙の争点にならないようにしなければならない。当然、認可するにせよ安倍総理が退陣した後、次の政権が判断することになる」という見方をしている。

 そうなると開校は早くても2020年か2021年の4月となる。安倍首相下での憲法改正は事実上困難だから、“安倍政権のレガシー”は「退陣後の獣医学部新設」という残念なことになるかもしれない。

関連記事

トピックス

熱愛が明らかになった
【熱愛スクープ】柄本時生、女優・さとうほなみと同棲中 『ゲスの極み乙女』ではドラマーとして活動、兄・柄本佑と恋人役で共演 “離婚を経験”という共通点も
女性セブン
佳子さまを見られる機会が減ってしまうのか(時事通信フォト)
佳子さま、SNSで拡散された「公務ドタキャン説」の真相 昨年中に「多忙のため欠席」と連絡済み、昨年の公務数は134件で皇室屈指
週刊ポスト
終始心配した様子の桐山照史
WEST.桐山照史&狩野舞子、大はしゃぎのハネムーンを空港出発ロビーで目撃 “時折顔を寄せ合い楽しそうにおしゃべり”狩野は航空券をなくして大騒ぎ
女性セブン
徳永英明の息子「レイニ」が歌手としてメジャーデビューしていた
徳永英明、名曲の名を授けた息子「レイニ」が歌手になっていた “小栗旬の秘蔵っ子”の呼び声高く、モデル・俳優としても活躍
女性セブン
昨年12月末に20代女性との不倫関係が報じられた西武・源田壮亮
《不倫騒動の西武・源田壮亮》「奥さんは大丈夫だったのか?」「雲隠れしとったのか?」西口監督から“事情聴取”の現場
週刊ポスト
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「じゃあ眼球を摘出できますよね?」田村浩子被告を“ガン詰め”する検察官に弁護側が反撃「取り調べで録音されていない箇所が…」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
水原一平の父が大谷への本音を告白した
《独占スクープ》水原一平被告の父が告白!“大谷翔平への本音”と“息子の素顔”「1人でなんかできるわけないじゃん」
NEWSポストセブン
新しい配信番組のMCを担当する予定の堂本光一
《堂本光一もMCの1人に》ジュニアが出演する配信番組の制作が極秘進行中、「デビュー組もジュニアも分け隔てなく出演する」形に
女性セブン
田中にとってはルーキー時代の恩師だ(写真は2007年のもの)
巨人・田中将大が復活のために思い出すべき「ノムさんの教え」 明かしていた“間違った指導”“スピードより制球と配球”の助言
NEWSポストセブン
オンラインカジノで賭博をした疑いで任意の事情聴取を受けたと報じられた、とろサーモンの久保田かずのぶと令和ロマンの高比良くるま
【令和ロマンくるま、とろサーモン久保田も事情聴取】オンラインカジノの闇…著名人がPRしていれば合法と勘違いする人も インスタントジョンソン・じゃいは「PRオファーはお断わりした」
週刊ポスト
田村瑠奈被告と、事件があったホテルの202号室
「ひどいな…」田村瑠奈被告と被害者男性との“初夜”後、母・浩子被告が抱いた「複雑な心中」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
“原宿系デコラファッション”に身を包むのは小学6年生の“いちか”さん(12)
《ド派手ファッションで小学校に通う12歳女児》メッシュにネイルとピアスでメイク2時間「先生から呼び出し」に父親が直談判した理由、『家、ついて行ってイイですか?』出演で騒然
NEWSポストセブン