これについて、プーアル茶を生産している雲南省の団体が北京市在住の弁護士に対して、方氏の意見には根拠がないなどとして、名誉棄損などで600万元の賠償金を求める訴訟を準備することを依頼。弁護士が方氏に連絡したところ、方氏はSNS上からその記事を削除し、謝罪したという。
プーアル茶はお茶の葉を多湿状態に置くことで発酵させ、長い間熟成させ石のように固めたもので、古いものでは100年以上も熟成させたレアモノもあり、2013年には100年モノのプーアル茶が1kgで500万元(約8400万円)、一杯だけでも1万5000元(約25万円)の値段がついたこともある。2014年からプーアル茶の値段は下がっているものの、それでも貴重な年代物はそれなりに高値で取引されているという。
それだけに、生産者の団体としては、著名なブロガーである方氏の記事で、プーアル茶の評判に傷がつけば、ビジネスにも影響しかねず、訴訟を検討しているとみられる。
中国ではここ数年、著名ブロガーの影響力が高まり、閲覧数も1000万回以上に及ぶなど、批判的に記事を書かれた方も自衛対策をとらざるを得ず、今回のような訴訟騒ぎが続発している。中国も西側先進国並みに訴訟社会に突入しつつあるようだ。