国内

総選挙の裏側 小池氏と“密約”あった安倍首相は“騙された!”

安倍首相との密約を反故に?

 解散を表明する前夜の9月24日日曜日の昼下がり。安倍晋三首相(63才)は昭恵夫人から紹介された都内の美容院にいた。もうすぐ選挙だ。政治家は清潔感が大切だから、ちょっと伸びた髪をカットしておこう。ついでにヘッドスパも。

 山尾志桜里前議員(43才)の不倫スキャンダルなどで最大野党・民進党の支持率が下がっているうちに選挙をすれば、自民党の手堅い勝利は間違いないだろう。ついでに、自分の「森友・加計スキャンダル」も封印されて、きれいさっぱり。首相も続投し、うまくいけば悲願の憲法改正もできるかもしれないなァ――散髪中の安倍首相はこんな風に余裕の表情を浮かべていたのかもしれない。

 そんな風に安心しきっていた理由は、東京都の小池百合子知事(65才)との“密約”があったからだった。

「安倍総理は“今後、小池都知事が自民党の強敵になるんじゃないか”と不安がってました。そこで9月上旬、安倍総理側近が小池さんと極秘に接触し、そこで小池さんは“東京五輪の成功を約束してくれるなら、憲法改正で自民党と協力してもいい”という態度を見せたそうなんです。それを聞いて安倍総理はすっかり安心しました。“小池新党が旗揚げされても、総選挙で影響は少ないし、ひょっとして味方になってくれるかもしれない”と期待して、衆院解散に踏み切りました」(自民党関係者)

 そうして安倍首相がヘッドスパを受けている最中、水面下で事態は激動していた。同じ頃、都内にある「都民ファーストの会」事務所には、小池氏の側近である若狭勝前衆議院議員(60才)と、民進党を離党した細野豪志前衆院議員(46才)がいた。2人は小池新党の準備を進めていたが、細部で折り合いがついていなかった。2人の男の前に座っていた小池氏が鬼気迫る表情でこう言ったという。

「あなたたち、この期に及んで何をグダグダやっているの。そんな段階じゃないわよ。もう全部、私がやるから」

 ベテラン政治ジャーナリストが明かす。

「解散まで時間がないのに遅々として進まない新党結成の動きに小池氏が、“自分が新党の立ち上げを主導する”と宣言したんです。その後すぐ、民進党代表の前原誠司氏(55才)と小池氏の極秘会談が決まり、小池新党に民進党が合流する流れができあがりました。若狭さんと細野さんは、小池氏の早業を呆然と眺めるしかなかったそうです」

関連記事

トピックス

主演映画『碁盤斬り』で時代劇に挑戦
【主演映画『碁盤斬り』で武士役】草なぎ剛、“笠”が似合うと自画自賛「江戸時代に生まれていたら、もっと人気が出たんじゃないかな」
女性セブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
電撃閉校した愛知
《100万円払って返金は5万円》「新年度を待ったのでは」愛知中央美容専門学校の関係者を直撃、苦学生の味方のはずが……電撃閉校の背景
NEWSポストセブン
遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜の罪で親類の女性が起訴された
「ペンをしっかり握って!」遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜……親戚の女がブラジルメディアインタビューに「私はモンスターではない」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン