夕食の残り物だって立派な一品。そこに少し手を加えただけで、まったく違う料理に変身させることも可能である。例えば、残り物のクリームシチューとブロッコリーを耐熱カップに入れ、チーズをのせてオーブントースターで焼けばグラタンができる。それも難しいなら、冷凍食品を使ってもかまわない。冷凍食品のお弁当は「手抜き」ではなくて「手間抜き」なのだ。
娘を冷凍食品で育てたという“冷食おばさん”こと冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんが語る。
「冷凍食品は、保存料を使っていません。しかも、野菜は下茹でしたものを冷凍するので、色が鮮やか。着色料を使っているわけではありません。娘が幼稚園に通っていたとき、冷食で作ったお弁当がバラエティー豊かで、よく友達から『いいな』ってうらやましがられていました(笑い)。冷食を使って手間を省いて、その分どうやってかわいらしくお弁当を盛りつけるかを考えることだって、親の愛ですよね。
例えば、自然解凍のブロッコリーやひじきのお総菜をお弁当に詰めながら、冷凍の唐揚げとチキンライスをレンジでチン。フライパンでさっとオムレツだけ作ってチキンライスにかければ、15分もかからずに、おいしくて栄養のあるオムライス弁当が完成します」
いかがだろう。作れる気がしてきませんか? ちょっとずぼらでも、この世に1つだけの、お弁当を。
※女性セブン2017年10月19日号