「初めての銭湯に行くのは、ちょっとドキドキするかもしれません。でも『こんにちは』とちゃんと挨拶して、『いいお湯ですね』と話しかければ大丈夫です。私は旅行に行くと、必ず地元の銭湯に行きます。三重県の伊勢に行ったときも、銭湯で一緒になった方に伊勢神宮のお参りの仕方や、近くのおいしいお店を教えてもらって、とてもよかったです」
減ったとはいえ、東京都内にはまだ約580軒(ピークの1968年は2687軒)、全国には約2500軒の銭湯があります。必ず自分と相性のいい銭湯が見つかるはず。近年とくに東京周辺で続々と誕生しているのが、「デザイナーズ銭湯」と呼ばれる外観も中もオシャレでピカピカの銭湯です。昔ながらのレトロな銭湯もまだまだ健在。どこもそれぞれの個性を生かしながら企業努力を重ねていて、昔のイメージとは大違いです。ちなみに、最近の銭湯のお湯は昔のように熱すぎることはありません。
ステファニーさんの銭湯のようなあたたかさに甘えて、さらに「おじさんが銭湯の話題で女性にモテるにはどうすればいいか?」という強引な質問もしてみました。
「うーん、そうですね。銭湯のことをあまり知らない人に、いきなり銭湯のことを熱く語るときっとヘンと思われます。外観の写真を見せながら『最近は、こういう感じなんだよ』と話したり、きれいなところが好きそうなタイプだったら、デザイナーズ銭湯のことを教えてあげたりするのはどうでしょう。銭湯は井戸水を使っているところが多いんですが、保湿効果が高く肌がきれいになります。そんな話も喜ばれるでしょうね」
心身ともに健康になれて美容にもよくて、おじさんにオススメのポイントがいっぱいで、もしかしたらモテにも活用できるかもしれない銭湯。ステファニーさんの著書やネットなどで情報をチェックしつつ、何はともあれ、足を運んでお湯につかってその魅力を体感しましょう。おじさんならではの垢が洗い流されて、磨きがかかった大人の男になれるに違いありません。少なくともからだは。