マツダを象徴するクルマで、クルマ好き垂涎のスポーツカーである「ロードスター」。その走りを左右の手のみの操作で味わうことが可能になった。
今回のラインナップは「ROADSTER」「ROADSTER RF」「AXELA」だが、「自操車のさらなる追求と開発が今後の課題です」とマツダ・商品本部主査の田中賢二さん。価格は、「ROADSTER」がベース車体+架装品で約300万円~、「AXELA」が約200万円~だ。
「弊社は現在、助手席回転シート車やスロープ式車いす移動車など、介助用車両を開発・販売しております。しかしながら、障がいをおもちのかたが自分で運転するクルマの開発は長らく行われていませんでした。
“走る歓び”を掲げるクルマメーカーとして『手動運転装置付車をお客様にお届けしたい』と、2年ほど前から営業や架装メーカーのスタッフと小さなチームを作り、手動で運転できるクルマの開発に向けて動き出したのが、このクルマの始まりです。
発表後、『スポーツカーの〈ロードスター〉に手動運転装置付車!』と、大きな反響を頂戴しています。『ロードスター』はマツダを代表するクルマですし、やはり健常者のかたと同様にご自身で運転してこのクルマを楽しんでいただきたい。さらには、家族3人以上での使用ニーズにもお応えすべく『アクセラ』も同時に設定した次第です。ご自分でクルマを操り、自由に移動する楽しさと歓びを、ぜひご体感ください」(田中さん)
撮影/小松士郎
※女性セブン2017年11月9日号