「気温が下がると血管が収縮し血圧が上がりやすくなる。体が寒さでブルッと身震いするのは血管が収縮しているから起こることです。危険なのは新聞を取りに行ったり、洗濯物を干すなど薄着のまま外気に触れること。外出から帰宅後に寒い部屋でコートを脱いだ瞬間に脳出血を起こした40代男性もいました」
寒さ以外にも血圧を上昇させる要素が積み重なると危険は増す。
「たとえば夜に深酒をすると、起床時に通常の血圧上昇よりも大きく血圧が上がってしまうことがある。血管を収縮させる喫煙や、塩分、カフェインの多量摂取も血圧サージのリスクです。排便・排尿時にも血圧上昇が確認されている。トイレでいきむだけで血圧が150mmHgを超えることは珍しくない。また、仕事が始まる月曜日にも緊張感から血圧は上昇傾向となります」(同前)
前出のフラミンガム研究でも、月曜日に脳卒中を発生する男性が多かったと記されている。
※週刊ポスト2017年11月10日号