注目企業の決算が日本株にも大きな影響を与える見通し
投資情報会社・フィスコ(担当・田代明美氏)が、株式市場の10月30日~11月2日の動きを振り返りつつ、11月6日~11月10日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は上昇。ハイテク企業の好決算や第4次安倍政権発足による政策期待が高まるなか、1日の日経平均は400円を超える上昇に。連休前の2日は利食いからこう着感が強まっていたが、海外勢によるインデックス買いが断続的に入るなか、連日の年初来高値更新で1996年7月以来の22500円を回復した。決算発表が本格化する中、ソニー<6758>や日東電<6988>などハイテク企業中心に好決算が相次いでおり、買い安心感につながった。
今週も引き続き主要企業の決算が続く。今週はトヨタ<7203>など自動車や商社、不動産の主力どころの発表が予定されている。また、連休明けにはソフトバンクG<9984>が決算を予定しており、市場の関心が集まることになろう。また、海外ではピークは通過したが、週後半には米半導体エヌビディアの決算が予定されており、これがハイテクセクターのほか、自動運転やIoT(モノのインターネット)といった関連銘柄への手掛かり材料になる可能性はありそうだ。
その他、米雇用統計を受けた米株式の動向を受けてのスタートとなるほか、トランプ米大統領がアジアを歴訪する。トランプ物色が強まる可能性なども意識されそうだ。