気温が下がり、冷たい風が吹き出すと食べたくなるのが、鍋やおでん、シチューなどのあったか~い冬の定番メニュー。定番というだけあって、マンネリ化しがちな冬の料理だけど、たったひとつの食材を加えるだけで、劇的においしくできるって知ってました?
「しかもその食材は、バターやリンゴなど、どの家庭にもあるものばかり。いつも食べている料理に一手加えるだけで、高級料理と見紛うほど味が変わります。冬の料理には、そんな裏ワザがたくさんあるんです」(料理研究家のタケムラダイさん)
おいしすぎる“ちょい足し”レシピを5つ公開します。
◆グラタン+リンゴ
「焼く前にスライスしてのせるだけ。ほどよい酸味と甘みが加わって、女性好みのスイーツのような味わいになります。一風変わったレシピだと、ポテトチップスを入れる方法もあります。焼く前にひとつかみ程度を砕いて混ぜると、じゃがいもの風味が増して、これまた大変美味になります」(タケムラさん)
◆茶碗蒸し+コンソメ
「和風だしの代わりにコンソメを使うのがオススメです。フランス料理の『フラン』のような高級で優雅な味わいになります。もうひとつ、蒸す前に器の中に焼き餅を入れると、ボリュームと香ばしさが格段にアップします」(タケムラさん)
まさに和洋折衷の茶碗蒸しだが、料理研究家の野口英世さんがもうひとつ裏ワザを伝授する。
「レモン汁が非常に合うんです。ゆずを散らすのとはまた違って、さっぱりとさわやかな味わいになります」
◆鮭のホイル焼き+粒マスタード
「焼き上がったら、鮭が隠れるくらいたっぷりとかけましょう。マスタードが鮭の魚臭さを完全に中和してくれるので相性抜群です。マスタードが苦手なかたは、代わりにオリーブオイルを大さじ1杯かけてもいいでしょう。どちらも和風メニューが一気にイタリアンに変身して、これまたおいしい。バジルを添えると完壁です」(タケムラさん)
◆豚汁+バター
「1cm角のバターで濃厚な味になります。粒コショウを加えると、さらに洋風に仕立てることができる。粉チーズでもOK。大さじ1杯で風味とコクがプラスされ、ガツンと濃厚に。パンにも合うメニューになります」(タケムラさん)
◆きのこの炊き込みご飯+カレールー
「炊飯器で炊く前に、4人分に対してルーひとかけをプラスすると、和風カレーピラフのような仕上がりになります。これがメチャクチャうまい。炊きあがったら、よく混ぜ合わせてください」(タケムラさん)
もうひとつ、一風変わったレシピが、さば缶を加えるというもの。
「これも炊く前に、4人分に対して1缶を入れましょう。きのこと相性のいいさばのだしが、うま味をアップさせます」(タケムラさん)
※女性セブン2017年11月16日号