「白石容疑者はごく小さい頃に“母親に見捨てられた”という感覚があるのではないでしょうか。お母さんはできのいい妹をかわいがり、自分のことに関心がないと感じていて、思春期の微妙な時期に、母親や妹への憎しみが募った。だから、彼の内的世界では“2人はいなかったこと”になってしまっているのかもしれません。

 白石容疑者は高校時代から自殺願望を抱えていて、実際に睡眠薬を大量にのむという自殺未遂を起こしたことがあるとも報じられています。その自殺願望には、“母親への復讐”という意味合いがあるのかもしれません。自分自身が自殺願望を抱いて思春期を過ごしたので、10代の女の子たちに自殺をそそのかした可能性もあります」

◆メディアの間で流れた噂

 白石容疑者の小中学校の同級生はこう証言する。

「中学の後半から急に何事にも投げやりになっていったように感じます。その頃、両親の関係がうまくいっていないと近所で噂になったことがありました。大きなトラブルを抱えていたみたいで…。妹さんが高校生ぐらいの時、お母さんと一緒に家を出たみたいです。それも兄の存在や、家族のトラブルが引き金だったのではないかといわれています」

自殺願望を抱え、何事にも投げやりになっていく白石容疑者と母妹の間に、何があったのか。

 白石容疑者が小学生の頃にはPTA活動にも参加することがあった母親だが、実家近くではもう7、8年ほど妹とともに姿が見かけられていなかった。アパート9人遺体事件が発覚し、メディアの間ではこんな噂もまことしやかに流れた。

「本当に別居しているだけなのか。ひょっとしたら白石容疑者の手にかかってしまったのでは」──。

 実際には、冒頭のように、母と娘は共に暮らしている。妹は社会人になって数年が経つ。穏やかな生活の中で発覚した兄が起こした凄惨な事件。その後、数日以内に彼女たちも家から姿を消した。同じく実家から父親の姿も見えなくなった。まだ2、3才の愛犬のダックスフントと共に。

※女性セブン2017年11月23日号

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