国内

望月衣塑子氏「官房長官ら大物議員は自分さらけ出す覚悟感じる」

菅官房長官ら大物議員からは覚悟を感じると語る望月氏

 東京学芸大附属大泉中学校・学芸大附属高校の先輩・後輩関係である衆院議員・山尾志桜里(43才)と『東京新聞』記者・望月衣塑子(42才)。パワフルな2人の女性の対談が実現した。山尾氏は不倫疑惑報道で大バッシングをくらいつつも10月の衆院選で当選。望月氏は菅義偉官房長官による官邸会見で積極的な質問を繰り返し、政権支持者から容赦ないバッシングを浴びてもひるまず質問を続けている。

 そして、今年、女性と性犯罪をめぐる問題に一石を投じたのは、ジャーナリストの伊藤詩織さん(28才)。彼女は元テレビ局記者のフリージャーナリストA氏と会食後、飲酒で意識が朦朧となる中でレイプ被害を受けたとして、顔と名前をさらして記者会見に臨んだ(A氏は犯罪行為を否定し、検察審査会で不起訴が確定)。望月記者は詩織さんを直接取材した経験があるという。

望月:関係者取材や報道によると、A氏への準強姦罪での逮捕状が発付されたものの、逮捕する予定の当日に執行が停止されました。この件は警視庁捜査1課や広報課にまで報告されていましたが、そこまで段取りが進んでいた事件で、逮捕が警察の手によって中止された性犯罪捜査というのは、私の10年を超える事件取材の記憶では1度もありません。

 A氏は安倍首相に近く、“総理に最も食い込んだ男”といわれます。でも詩織さんは、個人的にA氏を何とか糾弾したくて顔出しでの告発をしたわけではありません。日本ではレイプなどの性犯罪を受けても被害届を出すのは全体の5%ほど。彼女には年の離れた妹がいて、誰かが声を上げないと妹や他の女性が同じような被害に遭っても泣き寝入りさせられることになる。そんな社会を変えるために勇気を出して一歩を踏み出したのだと強く感じました。

山尾:彼女も含め性犯罪被害者は多くの場合、繰り返し複数の捜査員に被害の説明を求められ、被害の再現を強いられ、何度もつらい記憶を思い出さなければならないのです。私は、性被害を受けた人がすぐ駆け込めて、ワンストップで心や体のケアから捜査の橋渡しまでサポートする『ワンストップ支援センター』の整備法を作りたい。野党では方針はまとまっていても、与党が“法律はいらない”と審議拒否しているのが現状です。

 今年、性犯罪規定を厳罰化する法改正を行いましたが、政府は当時、共謀罪の審議を優先して、性犯罪当事者の声を国会で聞きませんでした。これは本当に許せません。

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン