ライフ

田原総一朗氏 最愛の妻亡くし「もう生きていけないと思った」

最愛の妻を失った悲しさは計り知れない(写真:時事通信フォト)

 長年連れ添った夫婦にも、いつかは別れの日が訪れる。それは特に夫にとって、人生を一変させるほどの深刻なダメージになる。その体験談に耳を傾けると、妻との別れと向き合うことの難しさ、大変さがよくわかる。

 日本人の平均寿命は、男性が80.98歳に対して、女性は87.14歳となっている(2016年)。だからといって、いつも夫が先に逝くとは限らない。国勢調査(2015年)によれば、妻に先立たれた65歳以上の男性は、全国で約144万人もいるという。「僕は看取られる側」──そう思い込んでいたら、妻が先に旅立ってしまい、取り残されて愕然とすることになりかねない。

“男やもめ”の老後を幸せに過ごせる男性は少数派のようだ。国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集」(2005年)によると、配偶者がいる男性の平均寿命が79.06歳であるのに対し、独り暮らしの男性は70.42歳と、9歳近くも短命になるという。

◆「妻」と「母」を同時に失う

 精神科医の和田秀樹氏は、「女性より男性のほうが配偶者と死別した際のショックが大きい」と語る。

「男性にとって、妻は配偶者という以上に、自分の世話をしてくれる母親のような存在になってしまうことが多い。ご飯を作ってもらう、洗濯をしてもらう、悩みを聞いてもらうといった行為を通じて、心理的な依存が大きくなってしまうのです。妻に家事全般を任せていた分、亡くなった後に自分一人では対応できず、ふさぎ込んでうつ状態になってしまったり、会話も減ってボケが始まってしまう人もいる」

関連キーワード

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン