「小学生でも『オフ会』(オンラインで知り合った人たちが実際に会うイベント)に参加する世の中です。いわゆる“出会い系”でなくても、例えば余ったライブチケットを融通し合って一緒に行くとか、バンドのメンバーを募るとか、ネットを介して人と知り合うハードルは下がってきている。『ネット上のつきあい』と『リアルのつきあい』の境目がわかりづらい状態で、オンラインでやり取りをしたら友達だと思っている。実際には会ったことがない『ネット親友』や『ネット彼氏』がいる子供も珍しくありません」
女優の春名風花(16才)は9才からツイッターを始め、現在は18万人のフォロワーがいる。
「ツイッターを介したネットだけの友達はたくさんいるし、実際に会ったこともあります。周囲の友達もSNSをやっているのが当たり前。親に言えないことを書き込む秘密のアカウント“ウラアカ(裏アカウント)”を持っている子もいる」
春名のように、ネットが身近にある世代では、SNSがきっかけで趣味の世界が広がったり、仕事に繋がったりすることも多いという。
「ツイッターを通じて仲よくなった人たちの中には、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さん(37才)やお嬢様芸人のたかまつななさん(24才)、元NHKアナウンサーの堀潤さん(40才)などもいらっしゃいました。そういうかたたちと朝食会をして、『今度一緒に仕事をしたいですね』という話になったこともあります」(春名)
また、大学生の中にはSNSを通して就職活動をする人もいる。社会人2年目の青木悟さん(23才・仮名)が言う。
「就活の際、フェイスブックの“友達の友達”に、志望する企業に在籍する大学の先輩がいたので、友達申請をしてメッセージを送りました。お互い、顔も名前も知らなかったのですが、快く応えてくださいました。結局、最終面接で落ちてしまったのですが、その先輩とは今でも仲がよく、仕事の悩みを聞いてもらっています。フェイスブックを通じてOB訪問を受けたり、企画の提案をしたりするのは、若手社員や学生ならば今どきみんな当たり前にやっています」
※女性セブン2017年12月14日号