スポーツ

競馬で最善のレース選択をするために必要な厩舎の情報収集力

角居厩舎の情報収集力は?

 競馬の世界もいよいよ年内最後の開催となり、リーディング争いなども注目を集めている。常にトップを狙う角居厩舎は、チーム力を結集して暮れの闘いに臨む。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」から、厩舎の情報力についてお届けする。

 * * *
 前回は厩舎からの情報発信、アウトプットについて書きましたが、今回はインプット。情報の収集です。

 厩舎の馬をどのレースに出すか。その馬にどのジョッキーを載せるか。レースに勝つための最善の選択をしたい。それには情報収集が欠かせません。

 レースが終わった瞬間から「次はどうしようか」と考えます。たとえば下級条件の場合、着外で優先出走権がとれなかった時、どのレースなら出られそうなのか、情報を集めなければならない。JRAには競馬の実績表があり、通年のデータが得られます。この馬は北海道シリーズが終わったら、どの500万条件ならば出られそうなのかなどなど……そういうことが見えてくる。もちろん出入りの新聞記者から情報を聞くこともある。

 調子がよくてすぐに使いたいと思ったときは、距離を少し変えてみたり、芝からダートにしてみたり、ときに遠征していったりすることもあります。

 前走レース後のジョッキーが「左回りのほうがいい」と言ったのなら、そこから次の選択レースを予想することもある。同じジョッキーにうちの馬の鞍上を任せたければ、スケジュールを見越して早めに動かなければいけません。

 目標のレースが早く決まれば、それに向けての調整もスムーズにいきます。馬主さんも予定を立てやすくなる。

関連キーワード

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
イメージカット
「有名人なりすまし広告」の類に“騙されやすい度”をチェックしてみよう
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン