一方満足度が最も低かった第6話は、「今回はテーマが重かったので暗い雰囲気だったのが残念!」(61歳女性)、「殺人事件まで出てくると、このドラマにあっていないような気がした」(47歳女性)、「綾瀬はるかの機敏な動きがみられなかった」(50歳女性)、「いくらひどい被害者だからって、犯人が捕まらない展開は良いのか少し疑問が残った」(37歳女性)など、この第6話はある殺人事件を主人公の推理によって解決するというこれまでのアクションメインではなく、ミステリー色が強かった回。
このドラマの高満足度ポイント“アクション”や、殺人犯を見つけたにも関わらず逮捕されないという“爽快感”をなくしたことが満足度を大きく下げた理由だったようだ。またそれまでの回でも「ストーリーが予定調和で、違う展開が見たい」(52歳女性)、「パターン化されてきた」(32歳女性)など、毎回悪党が現れてそれを主人公のアクションによって成敗するというフォーマットに視聴者が馴れてしまい“新鮮さ”を失ってしまったことも満足度がなかなか盛り上がらなかった理由のようだ。
では視聴率はなぜ堅調なのだろうか。それは勧善懲悪でお決まりの展開が、録画でじっくりというよりもリアルタイムで気軽に見たいと思わせているのはもちろんだが、ドラマの“縦軸”のうまさもその理由だろう。
このドラマは1話完結のストーリーに加え、広末涼子と本田翼が演じる主人公の主婦友との関係性の変化や、各々の夫婦間での悩み、そして西島秀俊演じる主人公の夫が隠している“秘密”が徐々に明かされていくというドラマ全話で描く“縦軸”のストーリーも進行中。特に“夫の秘密”は、初回から臭わせる程度でなかなか核心には迫らず、視聴者をやきもきさせてきた部分。