元横綱・日馬富士の暴行事件の余波により、日本相撲協会の理事から解任されることとなった貴乃花親方(45才)。協会内では土俵際に追い込まれているが、妻である花田景子さん(53才)や長男の花田優一さん(22才)、高校生と中学生の娘2人などのファミリーとの絆は固い。
長男・優一さんは18才で単身イタリア・フィレンツェに渡って修業を積んで靴職人となった。父親譲りの甘いマスクで、最近ではラジオのレギュラー番組を持つなど、タレントとしても活躍している。
貴乃花親方の全盛期に生まれた優一さんは、父親を心から尊敬する。著書『夢でなく、使命で生きる。』(ポプラ社)で彼はこう書く。
〈この世にいるスーパースターは、父に比べたら、所詮地球上の格好良さだった。父は僕にとって宇宙レベルの格好良さだから、誰一人として比べる対象にもならない。身震いがするほど格好良い。そんな父の息子で生まれる使命をいただいたことほど、今を生きる幸せはない〉
一家にとって心強いのは、優一さんを介して“新たなファミリー”が増えたことだ。
「優一さんは昨年、1才年上の女性A子さんと結婚しました。A子さんは、陣幕親方(元前頭・富士乃真)の娘で、角界とも縁が深い。昨年12月18日、貴乃花一門の忘年会が開かれました。親方衆が何人集まるかで、貴乃花親方の騒動の対応がどれだけ支持を集めているのかがわかる機会だったのですが、そこに優一さん夫妻が参加していたことには驚きました。親方の子供とはいえ、一般人ですし、親方としても今回の騒動に巻き込みたくなかったでしょうからね。でも、優一さんにしてみれば、“父親の正念場で少しでも役に立ちたい”という一心だったんでしょう」(出席者のひとり)
貴乃花親方にとって増えた仲間はA子さんだけではない。A子さんの父親である陣幕親方は、もともと貴乃花親方の“敵方”の中心にいるべき立場の親方だった。というのも、陣幕親方は、貴乃花親方とライバル関係にある八角理事長の部屋に所属しているからだ。しかし、娘と優一さんの結婚を機に立ち位置が一変した。
「昨年12月末、親方衆が出席して行われた年寄総会で、貴乃花親方の不利になる人事案に対して、陣幕親方が『反対だ!』と声を張り上げました。それには、会場がどよめきましたね。“上司”であるはずの八角理事長を袖にして、娘婿の父親の貴乃花親方を守ろうとする行動でしたから」(若手親方)
優一さんの義父の加勢で、ますます強固となる貴乃花ファミリー。元日の夕方、部屋から出てきた景子さんは本誌・女性セブンの直撃に歩を止め、会釈しながらにこやかに応えた。
「あけましておめでとうございます。元日から大変ですね。今日は子供が一緒なので、すみません…」
多くを語らなかったが、新年にふさわしい晴れやかな笑顔が順調さを感じさせた。
※女性セブン2018年1月18・25日号