●側近に「ホームレスか」
中でも大統領業務をサポートする側近は大変だったようだ。最側近だったバノン氏は、よく彼にからかわれていた。
〈バノンは「お前の身なりはホームレスみたいだ。シャワーを浴びろよ。6日間同じズボンじゃないか」と言われたことが辛かったと証言している〉
(後にバノン氏は同書について、「不正確な内容への対応が遅れたことを後悔している」とコメントした)
●1時間のうち54分は同じ話の繰り返し
側近たちはトランプ氏の扱い方を半ばマニュアル化していた。ある側近が、元大統領首席補佐官だったラインス・プリーバス氏にこうアドバイスしている。
〈「トランプとの1時間の会議では、54分間、同じ話を繰り返し聞くことになる。だから言いたいことはひとつにして、言える時を見計らってその内容をぶつけなければならない」〉
※週刊ポスト2018年1月26日号