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王者スーパードライも苦戦 定義変更でビール離れ止まるか

アサヒビールの平野伸一社長


 まずは、冒頭で触れたアサヒビール。「スーパードライ」がまだ下げ止まらないだけにある意味、ビールメーカー4社の中で最も危機感が高いといえそうだ。4社の中で、先陣を切って定義変更を活用した新たなビール「グランマイルド」を発表(発売は4月17日)したのもアサヒだった。

「グランマイルド」は柔らかなコクとゆっくり楽しめる味わいを実現した、アルコール度数7%のビールという説明だったが、事業方針説明会会場で配られた試飲サンプルの説明にあたった、田中晃・常務取締役マーケティング本部長は、

「先に『スーパードライ 瞬冷辛口』のほうのお話しをしますので、『グランマイルドの』ご試飲はいましばらくお待ちください」

 と、試飲までに敢えて時間をかけた。理由は、ビールをグラスに注いでしばしの時間が経過しても、美味しさに持続性があるものであることをPRしたかったからである。

「時間が経つと、ビールは麦のもったりとした不快な匂い、アルコール臭さ、この2つが際立ってしまいますが、そこを定義変更による新たな副原料の使用と当社の特許技術で解決しました。想定飲用シーンは従来、ビールが弱いとされてきた夕食後に、リラックスしてゆっくりと時間をかけて飲んでいただくことです」(田中氏)

 この「グランマイルド」を試飲してみると、確かにビールっぽい匂いが少なく、副原料にハーブのレモングラスを使用していることもあって従来のビールとの違いは実感できた。年間販売目標は150万ケースで、ビールの通年商品としては最低限の目標だとしていたが、果たして目論見通りの売れ行きになるか――。

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