サントリービールの山田賢治社長(中央)
対して、意外にも静かだったのがサントリービールだ。定義変更に関して同社の山田賢治社長はこう述べた。
「ビール市場の活性化の一助になりますが、いまの段階では(新商品投入は)、具体的な商品開発を含めて検討中としか言えません。
3位メーカーがこんなことを言うのは不遜かもしれませんが、従来のビール市場を何としても活性化したい。ビールを本当に味わって飲んでいただいていますか?という問いかけをもっとやらないといけないですし、そこをもっと真正面からやっていきたい。
そのために、当社ではもう一度、泡に注目する。泡はビールにオンリーワンの価値ですので、『神泡』という訴求法で、『ザ・プレミアム・モルツ』をさらにアピールし、ビールってこんなに美味しかったっけ? と言われるような1年にしていく考えです。2番目に高アルコール度数の商品の市場創造。そのうえで定義変更という順序ですね。
定義変更対応商品は、どうせやるのであれば、(同社の“やってみなはれ”精神で)新しいご提案をしたいと思っています」(山田社長)
