第6回放送、2人は受験へのモチベーションを高めるために、青学サークルの勧誘を受ける。ここでも漏れるしげさんの私利私欲。

 サークル紹介という名目ながら、実態はしげさんの青学女子品評会。目につく、女子学生を指差しては「髪を後ろに束ねてみて」とディレクション。しげさん、男子大学生への対応はすこぶる冷たい。というか、ほとんどイジリもしないし話さない。異常に女好きな業界人のステレオタイプ、目下の男にはとことん冷たくて強い。

 続けて見た第7回でも、しげさん欲望の世界は続く。合格祈願のために東大美女2人とダブルデートといった企画。湯島天満宮に行って、絵馬を奉納する。ここまではギリギリ受験に関係するトピック。しかし、「東京ドームシティに行きたい」という美女の一声から、怒涛のしげさん世界が展開する。男女ペアになり、観覧車に乗る運びに。カラオケ付きの観覧車に乗ったしげさんは、美女が歌うGReeeeNの「キセキ」を聞き、涙。

 知らないおっさんの泣いている姿を見て絶句。このシチュエーションをしげさん自ら演出していると考え始めると、もうおかしくて仕方ない。私利私欲が行き過ぎて、カルト映画を見ているような気持ちに。間違いなく! この番組はクレイジーだ。

 第10回放送では淳専用の受験部屋に潜入、ベッドに寝転びながら「俺、ここいたらデリ(デリヘル)ちゃうな」としげさん。コチラは「パパとママがまた一緒になって欲しい」という愛娘みゆうちゃんのピュアな気持ちを知っている。よって、しげさんの溢れ出るエナジーを見るとナーバスに。難儀な男親を持ったみゆうちゃんに同情してしまうのだ。ってこれ受験番組……。

 こんな番組でも、時には受験に対して熱き想いを見ることができる。淳と講師陣が勉強方法について議論を交わすシーンは良かった。そこでしげさんは沈黙。「お前もなんか言えよ!」と誰もがツッコミたくなるシチュエーションだった。

 とどのつまり「日本一の出たがり」を自称するくせに、しげさんがつまらないことが大問題。『陸海空 地球征服するなんて』のナスD、『水曜どうでしょう』の藤やん、『ガキの使いあらへんで』のヘイポーとしげさんは異なる。彼らの目的は“番組を面白くする”それだけ、しげさんは“有名になり青学生と××する”それだけ。

 ここまで散々とディスってきたが第13回放送から番組が面白くなる。理由は明白で、しげさんがメンタルを病んでしまったことにより、フェードアウトしたからだ。以降は、滅多にメディアに登場しない現代文を教えるエキスパートが登場。解き方の裏技を解説したりと、受験とバラエティの良きハイブリッドを見ることができた。

 最後に『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線~学歴リベンジ~』を見て頭に浮かんだ裏テーマともいえるキャッチコピーを披露したい。

“しげさんの私利私欲が淳の勉強時間を奪う番組”

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