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田村淳の青学大受験「演出家の迷走」は吉と出るか凶と出るか

2018.02.10 07:00

 出演者が難関大学合格を目指すテレビ番組は、それほど目新しい企画ではない。だが、必ず注目を集める人気

 出演者が難関大学合格を目指すテレビ番組は、それほど目新しい企画ではない。だが、必ず注目を集める人気コンテンツでもある。今年の受験では、タレントのロンドンブーツ1号2号の田村淳が、AbemaTVの番組で青山学院大学合格に挑戦している。土曜日にほぼ毎週、更新されてきた1時間弱の番組は15回を数えた。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、淳の青学一直線に伴走している、もう一人の対照的な受験生の存在感について考えた。

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 ロンドンブーツ1号2号・田村淳が、9月23日にAbemaTVなどで緊急重大発表を行った。政界進出か!? 引退か!? と様々な噂が飛び交ったが、箱を開けてみれば番組プロモーション。

 田村淳が青学受験に挑戦する番組『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線~学歴リベンジ~』(AbemaTV)の制作発表であった。

 10月14日(土)から放送された番組は、回を重ねて今では15回分が配信中。受験戦争も終盤戦ときている。

 放送第1回、淳は冒頭で「学歴よりも学習歴、何を学んだかが大切」と語る。しかし、学歴がない自身がこの論を語っても意味がない。学歴があって言えることだと気づき、大学受験への気持ちが芽生えたと話す。「いつからでも勉強ができることを証明したい!」と意気込む。

 青学にはずっと憧れがあったという淳。AbemaTVを運営するサイバーエージェントの藤田晋社長の母校が青学だから。そんな忖度は決してない。

 筆者も勉強が苦手。淳の気持ちに共感するところも多く「良い番組だなぁ」と頷きながら見ていた。のだが……。

 開始7分後、“一人の男”が「俺も受けていい?」と淳に語りかけた。この介入によって、番組が迷走を始める。

“一人の男”の名前は重藤尚志、通称・シゲさん(47歳)。

「知らないなぁ」と思って当然、しげさんとは番組の総合演出家。金髪、色眼鏡、タトゥーと見るからにギョーカイ人な風貌。自称「日本一の出たがり演出」。

 このプロフィールを見ただけで、地雷臭が漂ってくる。自分から出たがりと言ってしまう人には要注意だと、僕の経験が警告を発する。淳とは親友関係にあるようで、心意気を聞いているうちに感化されたらしい。

 書かずもがな、この番組のテーマは受験勉強。東進ゼミナールで学ぶ淳とともに、視聴者も成長できる内容である。淳も「人生はずっと勉強」と話すように、ピュアな気持ちがベースの受験番組だと思っていた。だが、僕の予想は大きく外れていく。しげさんの素直すぎる人間性によって。

 しげさんは淳にこう語りかけた。「この番組を通して、俺を有名にさせてくれよ!」と。しげさんにとって学びは二の次で、一番の目的は売名にあると早々に表明。そのうえで総合演出を務めるからタチが悪い、番組は、船頭しげさんの元で私利私欲に回を重ねていく。

 第2回放送では、基礎力をあげるため、淳、しげさんは青学中等部の試験に挑む。そこに登場したのが、しげさんの愛娘みゆうちゃん(小5)。

 しげさんとみゆうちゃんの母親は離婚しており、一緒に住んでいないとナレーション。美味しいネタを逃さない淳は、みゆうちゃんに「パパとママがまた一緒になって欲しい」と本音を聞き出す。焦るしげさん……って、コレ受験番組だよな。見たことをまんま書いているが「コレ本当か?」と自身を疑いたくなるほどに奇妙なテンションで進行。

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