確かに、“自覚なき母親”の例は枚挙にいとまがない。2016年における児童虐待の相談件数は12万2578件。前年度から1万件以上増え、過去最多を更新した。

 今年2月だけでも、北海道北見市で母親が5才の息子を包丁で切りつけ、東京都昭島市では母親が娘の首をネクタイで絞める殺人事件が起きている。こうした事件の背景には、「責任感の欠如」があると節子さんは指摘する。

「最近、母親から子供への虐待や殺人事件が目立つのは、今の母親たちに“子供の一生に責任を持つ”覚悟がなく、子供ができたら自分の思い通りに育てればいいと思っている。だから、理想通りに育たなかったり予想外のことが起きたりすると子供に手をあげてしまったり育児放棄してしまう。母親の考え方が軽薄なのよ」

 相変わらず手厳しい“セッチー節”だが、自身の経験から育んだ考え方だけに、その言葉は重い。

※女性セブン2018年3月8日号

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