芸能

亡きジョンヒョンに届け SHINeeの決意を見せた日本公演

メンバーにとってもファンにとっても特別な公演だった(開演前の東京ドームの様子)

「ジョンヒョ~ン!」コンサート中、メンバーは天を仰いで呼びかけ、ファンはありったけの声援を天にまで届かせた。男性K-POPグループSHINeeが2月27日、約18万人を動員したドームツアー「SHINee WORLD THE BEST 2018~FROM NOW ON~」の最終公演を東京ドームで行い、完走した。今回のツアー(2月17、18日京セラドーム、2月26、27日東京ドーム)は、SHINeeにとってもファンにとっても特別なコンサートだった。2017年12月、メンバーの一人であるジョンヒョンが突然死去(享年27)した後、公で初めて行うパフォーマンスの場だったからだ。

 ジョンヒョンの死去を受け一度は開催が保留されたツアーだが、メンバー自身が遂行することを決断し、当初の予定通りの日程で行われることになった。K-POPに詳しい女性ライターはこの時の事情についてこう語る。

「コンサート開催どころか、SHINeeの存続自体にも不安を感じていたファンが多かっただけに、メンバーの勇気ある決断には安堵と感謝の声が溢れました。それでも、“ジョンヒョンがいないSHINeeを見る勇気がない”とチケットの申し込みを見送る人もいたようです。無理もないです。特に日本のファンは、推しメンがいたとしても“何よりもチームワークが良い5人のSHINeeが大好き”という人が非常に多いので…」

 チケットを取ったファンからも当日まで「ジョンヒョンがいないことを受け入れられるだろうか」という心配の声がそこかしこで聞こえたという。そしてメンバーのミンホがライブ中に「実はすごく不安で怖かった」と明かしたように、誰よりもSHINeeのメンバーたちが不安と緊張の中にあっただろう。

 そうして迎えたドームツアー。メンバーが泣きながら歌うシーンも度々あり、泣き崩れるファンも多かった。それでも「行ってよかった」とファン達は口を揃える。

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