国際情報

12歳少女、髪の毛を売って出稼ぎ母と通話した逸話が感動呼ぶ

1m以上もあった自慢の髪を…

 中国陝西省の山間部に住む12歳の少女のエピソードが中国で感動を呼んでいる。ほぼ1年中出稼ぎに出ている母の声を聞きたいと、彼女は携帯電話を買うために、小さな頃から数年かけてお尻まで伸ばした自慢の長い髪の毛を売ったのだ。ただ、通話料金が高く、「少ししか話すことができないので、折角、携帯電話を買っても、電話をかけないほうが良いみたい」と少女は屈託なく話しているという。

 中国では両親が都市部に出稼ぎに行き、年間のほとんどを留守にしている家庭の「置き去り児童」が約6800万人にも及んでおり、その多くが貧困レベルのため、食事も満足にできない児童も多く社会問題化している。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。

 この少女は何晶晶さんで、小学校の同級生が携帯電話のテレビ画像を使って話をしているのを見て、無性にお母さんと話をしたくなり、同居している祖母に相談して、1m以上もあった自慢の髪の毛を切って売ったという。

 それで得た300元(約5100円)で携帯電話を買ったものの、テレビ画像でのやり取りをする機能はついておらず、母の顔を見ることができなかったという。

 何さんの母は夫と離婚。何さんを育てるために出稼ぎに出るようになっており、なかなか帰ることができず、何さんの世話は祖母がみている。何さんは祖母が鶏を飼ったり、小さいハーブ畑を耕しているのを手伝っているという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

『マモ』の愛称で知られる声優・宮野真守。「劇団ひまわり」が6月8日、退団を伝えた(本人SNSより)
《誕生日に発表》俳優・宮野真守が30年以上在籍の「劇団ひまわり」を退団、運営が契約満了伝える
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト
インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
《大谷翔平の上半身裸動画騒動》ロッカールームでのインタビューに映り込みリポーター大慌て 徹底して「服を脱がない」ブランディングへの強いこだわり 
女性セブン
映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん
《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」
NEWSポストセブン
アーティスト活動を本格的にスタートした萌名さん
「二度とやらないと思っていた」河北彩伽が語った“引退の真相”と復帰後に見つけた“本当に成し遂げたい夢”
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、小泉家について綴ります
《華麗なる小泉家》弟・進次郎氏はコメ劇場でワイドショーの主役、兄・孝太郎はテレビに出ずっぱり やっぱり「数字を持っている」プラチナファミリー
女性セブン
調子が上向く渋野日向子(時事通信フォト)
《渋野日向子が全米女子7位の快挙》悔し涙に見えた“完全復活への兆し” シブコは「メジャーだけ強い」のではなく「メジャーを獲ることに集中している」
週刊ポスト
1966年はビートルズの初来日、ウルトラマンの放送開始などが話題を呼んだ(時事通信フォト)
《2026年に“令和の丙午”来たる》「義母から『これだから“丙午生まれの女”は』と…」迷信に翻弄された“昭和の丙午生まれ”女性のリアルな60年
NEWSポストセブン
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト