ぼくは、血のつながった父が糖尿病であったため、糖尿病にならないように心掛けてきた。朝は野菜ジュースを飲むなど野菜をたくさん摂り、魚や肉、豆、チーズなどでタンパク質を摂っている。そして、運動を欠かさない。
冬はスキー。3キロのダウンヒルを5本、ノンストップで滑り降りる。夕方にはジムで、バーベルを持ちながらスクワットをして筋力を強化する。もちろん、移動を利用してウォーキングもしている。その結果、この半年で体重は9キロ減り、ウエストも9センチ縮まった。血糖値も血圧もコントロールできている。体調はすこぶるいい。
こうして認知症予防のための科学的根拠を集めてみると、健康づくりのノウハウと重なるところが多い。基本は食生活と運動なのだ。いくつになっても、若々しい脳とハートをもち続けていくために、ぜひ、あなたも今日から始めてみよう。
●かまた・みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。近著に、『人間の値打ち』『忖度バカ』。
※週刊ポスト2018年3月16日号