ところが唯一、その“法則”と違う筆致になったのが産経だ。最も政権寄りと見られながら、最近になって書き換え派から改竄派に“転向”したのだ。ただしそのきっかけは〈財務省上層部、改竄指示か〉(14日)という記事だった。政権が財務省に責任をなすりつけるタイミングと軌を一にしている。忖度にかけては一枚上手か。
ちなみにNHKは一貫して「書き換え」を採用。各メディアがバラバラなのは“紛らわしい”というより、それぞれスタンスがわかりやすいので、読者に親切かもしれない。なお、本誌締切後に“転向”するメディアが出てくるかもしれないので、「表記はいずれも3月22日時点」とお断わりしておく。
※週刊ポスト2018年4月6日号