芸能

新生『あさイチ』 華丸大吉が見せる「役割を全うする力」

華丸・大吉、近江アナとの息はピッタリ(写真は4月2日の記者会見)

 3月末でV6井ノ原快彦、有働由美子アナのコンビが終了した情報番組『あさイチ』(NHK)。4月から博多華丸・大吉、近江友里恵アナがその座を引き継ぎ、初回から10%を超える視聴率を記録し、順調な滑り出しを見せている。コラムニストのペリー荻野さんが、この3人の役割分担と今後の課題について解説する。

 * * *
 そんなわけでスタートした新生『あさイチ』。有働アナ退職もあり、ますます注目が集まるが、第1週の放送から漂ってきたのは「これでいいのだ感」であった。

 第1回の月曜日。まず、驚いたのは冒頭から華丸がほとんど映らないこと。席順が左から、近江友里恵アナ、博多大吉、ゲストの坂下千里子、高橋ひとみ、そして端っこに華丸。番組進行の際は、かつて有働・井ノ原のツーショットと同様に、近江・大吉のふたりが画面に出て、華丸は出てこない。途中、華丸自身が「まさか自分が柳沢さんの席でこんなに離れているとは…」とびっくり顔だった。

 そうだった。華丸の席は、ずっとヤナギーこと柳沢秀夫解説委員が着席していたのだった。最終日にも仕事や家事の「引継ぎ」についてみんなが話している最中に突如、国会の問題を持ち出したヤナギー。その席に座った華丸はいったい何を話すのか!?…と思ったら、前半はほとんど目をむいたり、にこにこしたりとおとなしめ。おもしろマスコットのようだった。

 華丸が一番存在感を発揮したのが、「みんな!ゴハンだよ」のコーナー。料理の先生がすぐ作りたくなるメニューをスタジオで実際に作る横で進行をする華丸は「このコーナーのことだけを考えてきました」と言う割には、「キャベツの千切りでございます」と解説したつもりが、先生から「これはざく切りです」と言われるなど、さすが自称「料理レベル1」の実力を見せつけたのだった。

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