同じア・リーグ西地区のアスレチックスでリードオフマンを務めるマット・ジョイスは「投手・大谷」に7回途中までノーヒットに抑え込まれた4月8日(日本時間9日)の試合後、現地メディアに対して、
「力のこもった95~98マイル(153~158キロ)のストレートに、スプリッターとスローカーブがあって、好きなときにストライクが取れる。そして、スライダー。彼はすべての武器を持っている」
と手放しで称賛。ボブ・メルビン監督も、「ノーヒットノーランだけは絶対に避けたかった」と話し、試合途中で半ば勝ちを諦めていた心中を明かした。
「打者・大谷」についても、昨年のサイ・ヤング賞右腕、コリー・クルバー(インディアンス)から放った本塁打を見て、現在は解説者であるヤンキースの元主砲、アレックス・ロドリゲス氏が「大谷が入るとメジャーが高校レベルに見えてしまう」と絶賛している。
「本拠地・エンゼルスタジアムでは、『投手・大谷』の登板日には試合開始の3時間以上前から駐車場に長蛇の列ができる。『打者・大谷』も大人気で、体に近い内角の際どいコースを突いたり、四球でバットを振るチャンスを与えないだけで、大ブーイングが起こっている」(現地記者)
※週刊ポスト2018年4月27日号